ホーム › シフトのつくりかた › 小売 › 小売店のシフトの組み方と自動作成|穴が空かない順番と混む時間帯のコツ
小売店のシフトの組み方と自動作成|穴が空かない順番と混む時間帯のコツ

毎月、アルバイトとパートの希望を集めてシフトを組んでいる。希望をできるだけ通したいのに、組み終わってみると土日の夕方だけ人が足りない。レジができる人がいない時間帯があることに、直前になって気づく——そんな経験はないでしょうか。
シフトの穴は、店長の努力不足で起きるわけではありません。多くの場合、組む順番に原因があります。この記事では、小売店・飲食店・アパレル・ドラッグストアの店長・副店長の方に向けて、穴の空かないシフトの組み方と、混む時間帯の人手不足を防ぐコツ、そして手作業の限界を自動作成でどう補うかを整理します。
この記事の結論
- 穴は「希望を集めてから埋める」順番で起きる。先に曜日・時間帯ごとの必要人数とスキル要件(レジ・発注・開閉店)を決め、そこに希望を当てはめる順番に変える
- 土日や夕方の出勤回数を人ごとに均すと、不満と欠員の両方が減る
- 希望の集計と必要人数の突合を毎月手作業でやるのは限界がある。集計と作成は自動化し、店長は調整に集中するのが現実的
目次
1. シフトの穴は「希望を集めてから埋める」順番で起きる
多くの店舗では、シフトを次の順番で作っています。
- アルバイト・パートから希望を集める
- 希望どおりにシフト表へ書き込む
- 足りないところを探して、誰かにお願いする
この順番だと、希望が集まりやすい平日の昼は人が余り、希望が少ない土日の夕方や閉店間際に穴が残ります。しかも穴に気づくのは、全員分を書き込み終わった最後の段階です。そこから埋めようとすると、頼みやすい人に出勤が集中し、その人の不満がたまっていきます。

また、希望どおりに並べると、スキルの偏りにも気づきにくくなります。人数は足りていても、レジができる人が1人しかいない、発注ができる人がいない、キッチンに入れる人がいない、という時間帯が生まれます。
順番を変えるだけで、この問題の多くは防げます。
2. 最初に決める:曜日・時間帯ごとの必要人数とスキル要件
希望を集める前に、まず「どの時間帯に何人必要か」「そのうち誰ができる必要があるか」を決めます。例として、次のような表を作ります(飲食店なら「レジ」を「キッチン」「ホール」に置き換えてください)。
| 時間帯(例) | 平日の必要人数 | 土日の必要人数 | スキル要件(例) |
|---|---|---|---|
| 開店〜11時 | 2名 | 3名 | 開店作業ができる人1名、発注日は発注ができる人1名 |
| 11〜17時 | 3名 | 5名 | レジができる人2名以上 |
| 17〜20時 | 4名 | 5名 | レジができる人3名以上 |
| 20時〜閉店 | 2名 | 3名 | 閉店作業ができる人1名 |
ポイントは3つです。
- 時間帯は客数の波で区切る:レジの混み具合やランチ・ディナーなど来店の多い時間帯をもとに、3〜5つに分けるのが扱いやすい目安です
- スキルは「最低何人」で書く:「レジができる人が2名以上」のように書くと、人数とスキルを同時に確かめられます
- 一度作れば毎月使える:季節の売り出しやセール、キャンペーンの時期だけ人数を足せば、翌月以降も使い回せます
あわせて、スタッフごとに「レジ」「発注」「開店・閉店」(飲食店なら「キッチン」「ホール」も)ができるかを一覧にしておくと、次の組む作業がぐっと楽になります。
3. 穴の空かない組む順番:動かしにくい枠から埋める
必要人数とスキル要件が決まったら、希望をその枠に当てはめていきます。順番は「動かしにくいものから」です。

① 開店・閉店の担当を置く
開店・閉店は任せられる人が限られるため、最初に置きます。ここを後回しにすると、最後に「閉店できる人がいない日」が見つかり、組み直しになります。
② スキルが必要な枠を埋める
次に、発注日の発注担当と、混む時間帯のレジやキッチンの担当を置きます。できる人が少ないスキルほど先に置くのがコツです。
③ 混む時間帯(土日・夕方)を埋める
希望が集まりにくい土日と夕方を、ここで埋めます。まだ枠に余裕があるうちに置くので、特定の人に頼り切らずに済みます。
④ 残りの時間帯に希望を当てはめる
最後に、平日の昼など比較的埋まりやすい時間帯に、残りの希望を当てはめます。
休憩の取り方も、この段階で確認しておきましょう。一般に労働基準法では、6時間を超える勤務で45分以上、8時間を超える勤務で1時間以上の休憩が必要とされています。最新の基準は厚生労働省の情報をご確認ください。
出典:厚生労働省「休憩時間は法律で決まっていますか。」
4. 土日・夕方の出勤回数を、人ごとに均す
混む時間帯の人手不足は、1か月だけでなく、毎月続く問題です。解決のカギは、土日や夕方の出勤回数を人ごとに均す運用です。
- 「土日の出勤は月○回まで」「夕方の出勤は週○回まで」のように、人ごとの目安を決めて事前に伝える
- 前月に土日が多かった人は、今月は少なめにする
- 土日に入れる人が少ない場合は、「月に1〜2回は土日に入る」をお願いの目安にする

同じ人ばかりが土日に入っていると、その人の負担が増え、急な欠勤や退職につながりやすくなります。回数を均すと「自分ばかり」という不満が減り、結果として欠員も起きにくくなります。
5. 急な欠勤への備え方
どれだけ丁寧に組んでも、体調不良などによる急な欠勤は起きます。事前に次の備えをしておくと、当日の穴埋めが楽になります。
- 代わりに入れる人を事前に決めておく:混む時間帯ごとに「呼べば来られる可能性がある人」を1〜2名メモしておく
- スキルごとの代わりを把握する:レジ担当が休んだら誰が入れるか、発注担当が休んだら誰が代われるかを一覧にしておく
- 変更の連絡方法を決める:シフト変更の申し出と承認の手順を決めておくと、口頭のやりとりによる行き違いが減る
ここでも、セクション2で作ったスキルの一覧が役に立ちます。
6. 手作業の限界:Excel・勤怠管理システム・シフト自動作成
ここまでの組み方は、慣れれば手作業でもできます。ただ、毎月「希望の集計」と「必要人数・スキル・回数の突合」を全員分くり返すのは、スタッフが増えるほど大変になります。シフトを作る方法は、大きく分けて3つあります。
| Excel(手作業+関数) | 勤怠管理システム | シフト自動作成 | |
|---|---|---|---|
| 作り方 | 人が1マスずつ埋める | スタッフの希望を集め、人が空き枠を埋める | 条件を満たす組み合わせをシステムが計算する |
| 得意なこと | 自由に書き込める・費用がかからない | 希望の収集・共有、人数の過不足チェック | 条件同士のぶつかりを解くこと |
| 条件の扱い | 人が頭の中で確認 | 主に人数と時間帯 | 時間帯ごとの必要人数・レジや発注のスキル・土日の回数・希望などを同時に扱う |
| 条件がぶつかったとき | 人が組み直す | 人が組み直す | システムが全体を見て組み直す |
勤怠管理システムを使えば、希望の集計はかなり楽になります。ただし、どのスタッフをどの時間帯に置くかという「組み合わせ」は、店長に任されたままです。セクション3の順番で組む作業そのものを引き受けるのが、シフト自動作成です。
7. シフト自動作成は、どうやってシフトを組むのか
自動作成は、店長がシフトを組むときの頭の中を、次の3つのステップに置き換えています。

ステップ1:条件を「ルール」として登録する
「17〜20時はレジができる人3名以上」「閉店には閉店作業ができる人を1名」「土日の出勤は月○回まで」など、この記事で整理した条件をルールとして登録します。ルールには、必ず守るもの(必要人数・開店・閉店の担当など)と、できるだけ守るもの(希望の反映・出勤回数の公平さなど)があり、優先度をつけて登録するのが一般的です。
ステップ2:すべてのルールを満たす組み合わせを計算する
人は1マスずつ埋めて、ぶつかったら戻って直す、をくり返します。自動作成は、全員分・1か月分の組み合わせをまとめて計算し、登録したルールをできるだけ多く満たす案を探します。「ここを直すとあちらが崩れる」という連鎖を、全体を見ながら解いていくのが人との一番の違いです。
ステップ3:人が確認し、微調整する
出てきた案を店長が確認し、必要なところだけ手で直します。店長の仕事は「ゼロから組む」から「出てきた案を確認し、仕上げる」に変わります。スタッフ一人ひとりの事情を知る店長の判断は、この最後のステップに残ります。
セクション2の必要人数表とスキル一覧は、そのままステップ1の材料になります。手作業で組む場合も、自動作成を使う場合も、最初にやるべきことは同じです。
シフト自動作成サービスをお探しの方へ
シフト自動作成サービスはいくつかあり、得意な業種や扱える条件はそれぞれ異なります。Shiftmation(シフトメーション)もその一つで、スキル・時間帯ごとの必要人数・人件費など、複数の条件を同時に満たすシフト作成を得意としています。自店舗の条件で作れるかどうか、機能・料金・導入の流れをまとめた資料でご確認ください。
Shiftmationの場合
Shiftmation(シフトメーション)は、スキルや資格の考慮、スタッフ間の相性など、条件が複雑な現場向けに作られたシフト自動作成サービスです。
- 条件をルールとして登録し、全員分を同時に作成:時間帯ごとの必要人数・スキル・希望・勤務回数などを満たすシフトを自動で作成します
- 急な欠勤や変更にも対応:月の途中で欠員が出たときは一部だけを作り直せます。シフト変更の申請・承認もシステム上で行えます
- 専任担当が初期設定をサポート:シフトのルールを頭の中から取り出し、言葉にし、優先順位をつけ、初めて使うシステムに正しく設定する——ここが導入で最も重要で、最も難しいところです。Shiftmationでは「わからないことがあればサポートします」ではなく、シフト作成者お一人ずつに専任担当が付き、オンラインMTGで伴走しながらすべて一緒に作り込みます。正しく初期設定できるだけでなく操作にも慣れていただけるので、使い続けられる状態で運用を始められます
自店舗の条件で自動作成できるか知りたい方は、資料をダウンロード(無料)してご確認ください。
まとめ
- シフトの穴は「希望を集めてから埋める」順番で起きる
- 先に曜日・時間帯ごとの必要人数とレジ・発注・開閉店のスキル要件を決め、そこに希望を当てはめる
- 組む順番は 開店・閉店 → スキルが必要な枠 → 混む時間帯 → 残りの時間帯
- 土日・夕方の出勤回数を人ごとに均すと、不満と欠員の両方が減る
- 集計と作成は自動化し、店長は出てきた案の確認と調整に集中するのが現実的

小売・チェーン店向け Shiftmation(シフトメーション)のサービス資料
シフト作成を、最短5秒に。
時間帯ごとの必要人数・スキル・希望・労働時間をまとめて考慮し、条件を満たすシフトを自動で作成します。機能・料金・導入の流れを1冊にまとめました。
よくある質問(FAQ)
Qアルバイトの希望をどこまで通すべきですか?
A必要人数とスキル要件を満たせる範囲で通すのが基本です。「土日は月○回は入る」「希望の締め切りは前月○日」などの目安を事前に伝えておくと、調整がしやすくなります。
Q扶養の範囲で働きたいパートさんがいる場合は、どうすればよいですか?
A月や年の勤務時間の上限を本人と確認し、スタッフごとの条件として一覧に書いておきます。自動作成を使う場合も、「月の勤務時間は○時間まで」のようなルールとして登録するのが一般的です。なお、パート・アルバイトの社会保険の加入要件は、2025年の年金制度改正で段階的に見直されることが決まっています。本人が気にしている上限の根拠が変わることもあるため、最新の基準は厚生労働省などの情報をご確認ください(出典:厚生労働省「社会保険の加入対象の拡大について」)。
Q自動作成したシフトを店長が手で直すことはできますか?
A多くのツールでは、作成後に手で修正できます。修正したときに必要人数やスキルの条件を満たしているか、画面上で確認できるかもあわせて見ておくと安心です。
この記事について
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、法令の解釈や個別の事案への判断を示すものではありません。内容は公開・更新時点の情報に基づいています。実際の運用にあたっては最新の公的情報をご確認のうえ、必要に応じて専門家にご相談ください。本記事の情報により生じた損害について、当社は責任を負いかねます。
目次
シフトのつくりかたについて
勤務シフト自動作成サービス「Shiftmation」を提供する株式会社シフトメーションが運営。介護・医療・宿泊・小売の現場でシフト作成を支援してきた知見をもとに、明日から使える情報を発信しています。




