ホーム › シフトのつくりかた › 小売 › 小売店のシフトの組み方と自動作成|穴が空かない順番と混む時間帯のコツ

小売

小売店のシフトの組み方と自動作成|穴が空かない順番と混む時間帯のコツ

シフ子ちゃん執筆:シフ子ちゃん(シフトのつくりかた 編集部)公開日 2026.10.05 読了時間 約9分

XでポストFacebookでシェアLINEで送るはてなブックマークに追加この記事のURL

小売店のシフトの組み方と自動作成|穴が空かない順番と混む時間帯のコツ

毎月、アルバイトとパートの希望を集めてシフトを組んでいる。希望をできるだけ通したいのに、組み終わってみると土日の夕方だけ人が足りない。レジができる人がいない時間帯があることに、直前になって気づく——そんな経験はないでしょうか。

シフトの穴は、店長の努力不足で起きるわけではありません。多くの場合、組む順番に原因があります。この記事では、小売店・飲食店・アパレル・ドラッグストアの店長・副店長の方に向けて、穴の空かないシフトの組み方と、混む時間帯の人手不足を防ぐコツ、そして手作業の限界を自動作成でどう補うかを整理します。

この記事の結論

  • 穴は「希望を集めてから埋める」順番で起きる。先に曜日・時間帯ごとの必要人数とスキル要件(レジ・発注・開閉店)を決め、そこに希望を当てはめる順番に変える
  • 土日や夕方の出勤回数を人ごとに均すと、不満と欠員の両方が減る
  • 希望の集計と必要人数の突合を毎月手作業でやるのは限界がある。集計と作成は自動化し、店長は調整に集中するのが現実的

1. シフトの穴は「希望を集めてから埋める」順番で起きる

多くの店舗では、シフトを次の順番で作っています。

  1. アルバイト・パートから希望を集める
  2. 希望どおりにシフト表へ書き込む
  3. 足りないところを探して、誰かにお願いする

この順番だと、希望が集まりやすい平日の昼は人が余り、希望が少ない土日の夕方や閉店間際に穴が残ります。しかも穴に気づくのは、全員分を書き込み終わった最後の段階です。そこから埋めようとすると、頼みやすい人に出勤が集中し、その人の不満がたまっていきます。

希望を集めてから埋める順番では最後に土日の夕方の穴に気づき、必要人数とスキルを先に決めて希望を当てはめる順番では穴が最初から見えることを比べた図
図1:「希望を集めてから埋める」と「必要人数を決めてから当てはめる」(シフトのつくりかた 編集部作成)

また、希望どおりに並べると、スキルの偏りにも気づきにくくなります。人数は足りていても、レジができる人が1人しかいない、発注ができる人がいない、キッチンに入れる人がいない、という時間帯が生まれます。

順番を変えるだけで、この問題の多くは防げます。

2. 最初に決める:曜日・時間帯ごとの必要人数とスキル要件

希望を集める前に、まず「どの時間帯に何人必要か」「そのうち誰ができる必要があるか」を決めます。例として、次のような表を作ります(飲食店なら「レジ」を「キッチン」「ホール」に置き換えてください)。

時間帯(例)平日の必要人数土日の必要人数スキル要件(例)
開店〜11時2名3名開店作業ができる人1名、発注日は発注ができる人1名
11〜17時3名5名レジができる人2名以上
17〜20時4名5名レジができる人3名以上
20時〜閉店2名3名閉店作業ができる人1名

ポイントは3つです。

  • 時間帯は客数の波で区切る:レジの混み具合やランチ・ディナーなど来店の多い時間帯をもとに、3〜5つに分けるのが扱いやすい目安です
  • スキルは「最低何人」で書く:「レジができる人が2名以上」のように書くと、人数とスキルを同時に確かめられます
  • 一度作れば毎月使える:季節の売り出しやセール、キャンペーンの時期だけ人数を足せば、翌月以降も使い回せます

あわせて、スタッフごとに「レジ」「発注」「開店・閉店」(飲食店なら「キッチン」「ホール」も)ができるかを一覧にしておくと、次の組む作業がぐっと楽になります。

3. 穴の空かない組む順番:動かしにくい枠から埋める

必要人数とスキル要件が決まったら、希望をその枠に当てはめていきます。順番は「動かしにくいものから」です。

開店・閉店の担当、スキルが必要な枠、混む時間帯、残りの時間帯の順に、動かしにくい枠から埋めていく流れの図
図2:穴の空かない組む順番(シフトのつくりかた 編集部作成)

① 開店・閉店の担当を置く

開店・閉店は任せられる人が限られるため、最初に置きます。ここを後回しにすると、最後に「閉店できる人がいない日」が見つかり、組み直しになります。

② スキルが必要な枠を埋める

次に、発注日の発注担当と、混む時間帯のレジやキッチンの担当を置きます。できる人が少ないスキルほど先に置くのがコツです。

③ 混む時間帯(土日・夕方)を埋める

希望が集まりにくい土日と夕方を、ここで埋めます。まだ枠に余裕があるうちに置くので、特定の人に頼り切らずに済みます。

④ 残りの時間帯に希望を当てはめる

最後に、平日の昼など比較的埋まりやすい時間帯に、残りの希望を当てはめます。

休憩の取り方も、この段階で確認しておきましょう。一般に労働基準法では、6時間を超える勤務で45分以上、8時間を超える勤務で1時間以上の休憩が必要とされています。最新の基準は厚生労働省の情報をご確認ください。

出典:厚生労働省「休憩時間は法律で決まっていますか。」

4. 土日・夕方の出勤回数を、人ごとに均す

混む時間帯の人手不足は、1か月だけでなく、毎月続く問題です。解決のカギは、土日や夕方の出勤回数を人ごとに均す運用です。

  • 「土日の出勤は月○回まで」「夕方の出勤は週○回まで」のように、人ごとの目安を決めて事前に伝える
  • 前月に土日が多かった人は、今月は少なめにする
  • 土日に入れる人が少ない場合は、「月に1〜2回は土日に入る」をお願いの目安にする
合計15回の土日出勤が一部のスタッフに偏っている状態と、全員に2〜3回ずつ均した状態を棒グラフで比べた図
図3:スタッフ別の土日出勤回数(偏りあり/均した後の例)(シフトのつくりかた 編集部作成)

同じ人ばかりが土日に入っていると、その人の負担が増え、急な欠勤や退職につながりやすくなります。回数を均すと「自分ばかり」という不満が減り、結果として欠員も起きにくくなります。

5. 急な欠勤への備え方

どれだけ丁寧に組んでも、体調不良などによる急な欠勤は起きます。事前に次の備えをしておくと、当日の穴埋めが楽になります。

  • 代わりに入れる人を事前に決めておく:混む時間帯ごとに「呼べば来られる可能性がある人」を1〜2名メモしておく
  • スキルごとの代わりを把握する:レジ担当が休んだら誰が入れるか、発注担当が休んだら誰が代われるかを一覧にしておく
  • 変更の連絡方法を決める:シフト変更の申し出と承認の手順を決めておくと、口頭のやりとりによる行き違いが減る

ここでも、セクション2で作ったスキルの一覧が役に立ちます。

6. 手作業の限界:Excel・勤怠管理システム・シフト自動作成

ここまでの組み方は、慣れれば手作業でもできます。ただ、毎月「希望の集計」と「必要人数・スキル・回数の突合」を全員分くり返すのは、スタッフが増えるほど大変になります。シフトを作る方法は、大きく分けて3つあります。

Excel(手作業+関数)勤怠管理システムシフト自動作成
作り方人が1マスずつ埋めるスタッフの希望を集め、人が空き枠を埋める条件を満たす組み合わせをシステムが計算する
得意なこと自由に書き込める・費用がかからない希望の収集・共有、人数の過不足チェック条件同士のぶつかりを解くこと
条件の扱い人が頭の中で確認主に人数と時間帯時間帯ごとの必要人数・レジや発注のスキル・土日の回数・希望などを同時に扱う
条件がぶつかったとき人が組み直す人が組み直すシステムが全体を見て組み直す

勤怠管理システムを使えば、希望の集計はかなり楽になります。ただし、どのスタッフをどの時間帯に置くかという「組み合わせ」は、店長に任されたままです。セクション3の順番で組む作業そのものを引き受けるのが、シフト自動作成です。

7. シフト自動作成は、どうやってシフトを組むのか

自動作成は、店長がシフトを組むときの頭の中を、次の3つのステップに置き換えています。

条件をルールとして登録→組み合わせを計算→人が確認・微調整、の3ステップ図
図4:自動作成の3ステップ(シフトのつくりかた 編集部作成)

ステップ1:条件を「ルール」として登録する

「17〜20時はレジができる人3名以上」「閉店には閉店作業ができる人を1名」「土日の出勤は月○回まで」など、この記事で整理した条件をルールとして登録します。ルールには、必ず守るもの(必要人数・開店・閉店の担当など)と、できるだけ守るもの(希望の反映・出勤回数の公平さなど)があり、優先度をつけて登録するのが一般的です。

ステップ2:すべてのルールを満たす組み合わせを計算する

人は1マスずつ埋めて、ぶつかったら戻って直す、をくり返します。自動作成は、全員分・1か月分の組み合わせをまとめて計算し、登録したルールをできるだけ多く満たす案を探します。「ここを直すとあちらが崩れる」という連鎖を、全体を見ながら解いていくのが人との一番の違いです。

ステップ3:人が確認し、微調整する

出てきた案を店長が確認し、必要なところだけ手で直します。店長の仕事は「ゼロから組む」から「出てきた案を確認し、仕上げる」に変わります。スタッフ一人ひとりの事情を知る店長の判断は、この最後のステップに残ります。

セクション2の必要人数表とスキル一覧は、そのままステップ1の材料になります。手作業で組む場合も、自動作成を使う場合も、最初にやるべきことは同じです。

シフト自動作成サービスをお探しの方へ

シフト自動作成サービスはいくつかあり、得意な業種や扱える条件はそれぞれ異なります。Shiftmation(シフトメーション)もその一つで、スキル・時間帯ごとの必要人数・人件費など、複数の条件を同時に満たすシフト作成を得意としています。自店舗の条件で作れるかどうか、機能・料金・導入の流れをまとめた資料でご確認ください。

Shiftmationの場合

Shiftmation(シフトメーション)は、スキルや資格の考慮、スタッフ間の相性など、条件が複雑な現場向けに作られたシフト自動作成サービスです。

  • 条件をルールとして登録し、全員分を同時に作成:時間帯ごとの必要人数・スキル・希望・勤務回数などを満たすシフトを自動で作成します
  • 急な欠勤や変更にも対応:月の途中で欠員が出たときは一部だけを作り直せます。シフト変更の申請・承認もシステム上で行えます
  • 専任担当が初期設定をサポート:シフトのルールを頭の中から取り出し、言葉にし、優先順位をつけ、初めて使うシステムに正しく設定する——ここが導入で最も重要で、最も難しいところです。Shiftmationでは「わからないことがあればサポートします」ではなく、シフト作成者お一人ずつに専任担当が付き、オンラインMTGで伴走しながらすべて一緒に作り込みます。正しく初期設定できるだけでなく操作にも慣れていただけるので、使い続けられる状態で運用を始められます

自店舗の条件で自動作成できるか知りたい方は、資料をダウンロード(無料)してご確認ください。

まとめ

  • シフトの穴は「希望を集めてから埋める」順番で起きる
  • 先に曜日・時間帯ごとの必要人数とレジ・発注・開閉店のスキル要件を決め、そこに希望を当てはめる
  • 組む順番は 開店・閉店 → スキルが必要な枠 → 混む時間帯 → 残りの時間帯
  • 土日・夕方の出勤回数を人ごとに均すと、不満と欠員の両方が減る
  • 集計と作成は自動化し、店長は出てきた案の確認と調整に集中するのが現実的
Shiftmation サービス資料

小売・チェーン店向け Shiftmation(シフトメーション)のサービス資料

シフト作成を、最短5秒に。

時間帯ごとの必要人数・スキル・希望・労働時間をまとめて考慮し、条件を満たすシフトを自動で作成します。機能・料金・導入の流れを1冊にまとめました。

よくある質問(FAQ)

Qアルバイトの希望をどこまで通すべきですか?

A必要人数とスキル要件を満たせる範囲で通すのが基本です。「土日は月○回は入る」「希望の締め切りは前月○日」などの目安を事前に伝えておくと、調整がしやすくなります。

Q扶養の範囲で働きたいパートさんがいる場合は、どうすればよいですか?

A月や年の勤務時間の上限を本人と確認し、スタッフごとの条件として一覧に書いておきます。自動作成を使う場合も、「月の勤務時間は○時間まで」のようなルールとして登録するのが一般的です。なお、パート・アルバイトの社会保険の加入要件は、2025年の年金制度改正で段階的に見直されることが決まっています。本人が気にしている上限の根拠が変わることもあるため、最新の基準は厚生労働省などの情報をご確認ください(出典:厚生労働省「社会保険の加入対象の拡大について」)。

Q自動作成したシフトを店長が手で直すことはできますか?

A多くのツールでは、作成後に手で修正できます。修正したときに必要人数やスキルの条件を満たしているか、画面上で確認できるかもあわせて見ておくと安心です。

この記事について

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、法令の解釈や個別の事案への判断を示すものではありません。内容は公開・更新時点の情報に基づいています。実際の運用にあたっては最新の公的情報をご確認のうえ、必要に応じて専門家にご相談ください。本記事の情報により生じた損害について、当社は責任を負いかねます。


この記事をシェアXでポストFacebookでシェアLINEで送るはてなブックマークに追加この記事のURL

Shiftmation サービス資料

小売・チェーン店向け シフト自動作成
Shiftmation サービス資料

時間帯の必要人数・スキル・希望を自動で考慮。機能・料金・導入の流れを1冊にまとめました。

シフトのつくりかたについて

勤務シフト自動作成サービス「Shiftmation」を提供する株式会社シフトメーションが運営。介護・医療・宿泊・小売の現場でシフト作成を支援してきた知見をもとに、明日から使える情報を発信しています。

シフト作成、最短5秒で終わらせませんか?

資格・スキル・夜勤・希望休までまとめて考慮し、条件を満たすシフトを自動で作成します。